江戸時代の酒造りを模範に
千葉県香取郡に位置する寺田本家さま
自然酒で有名な生酛蔵さまです。
自然酒とは、原料であるお米栽培も
無農薬、化学肥料を使わず。
米麹を造る際の種麹菌も自社栽培。
アルコールを発生させる酵母菌も
長年蔵に自生する酵母菌を自然に
入り込むのを待つ。
酒造りも一切薬品を使わず、
自然の力で、お酒を造る酒蔵さまです。
蔵の設備もなるべく機械に頼らず
人力で行い。
まさに、江戸の酒造りが
今でも受け継がれている。
出会い
２００９年の冬
初めて、寺田本家さまを尋ねました。
勿論、生酛なぞ全く知らない頃です。
この時期は、私の父が、２型糖尿病により
腎臓が機能せず、主治医より
「早く人工透析医療を行ったほうがいい。」
と、言われ始めた頃。
そして、私も、これまでの本格焼酎の
ブームに乗り焼酎アドバイザーの資格も
取得しておりましたが、
やはり「お刺身には、煮物には、おでんには、焼き魚には」と、
心なんかでは旨い日本酒が一番合うと以前より思い続けていました。
しかし、日本酒飲んだ翌日に体の調子の悪さが
ネックとなり控えておりました。
寺田本家さまに伺い、見学
先代の寺田社長様から桶売り蔵から自然酒に
変えた理由や経緯、そして自然酒が体にどのような
効果をもたらすかを聞き、父の状態の原因の謎が
解けるきっかけや私の日本酒に対する先入観が、
ガラッと変わった瞬間でした。
これの日を境に。生活習慣病の原因を
調べる日々が続く事になります。
そして、生酛にのめり込み始め
これからは、自然な飲食を提供する
お店を経営することを固く誓った頃でもあります。
なぜなら、私の様な生活習慣病の家族を持つ苦しみを
お客様に味合わせては申し訳ないと思うと同時に
飲食業が、どれだけの化学調味料に依存しているかが
わかるようになった時期でもあります。
寺田本家 先代蔵元 寺田啓佐書
発酵道
生酛造りのバイブルであり
生き方についても興味をそそれれる本です。
生酛一筋１０年
生活習慣病のなれの果てを知る
調理人店主 おさむ