純米酒の存在価値は、
豊かな「Umami」がある世界唯一の酒、
原料の米これを最大限に引き出せるのが
「生酛造り」である。
(平成30年10月1日地元紙の福島民報本文掲載、のち同年10月2日日経新聞掲載)
生酛純米酒を極める事は、旨味を極める事
私たちが美味しさを感じるのは、
見た目や香り、歯ごたえなどありますが
主に舌で味を感じます。
舌の味覚は、「体温から60℃内が、一番旨味を感じやすい」
そして「温度80℃以上、10℃以下」では、
「旨味」を感じる事が極端に落ちます。
このレンジを外れると、
徐々に刺激しか感じなくなります。
刺激が病みつきになってしまっている方が
多いのが、悩ましいですが。
そして、アルコールも刺激物で
13度以上になると味覚を鈍化させます。
どの蔵元様も異口同音で、
「お食事と相性の良い酒造りを目指しております。」と
おっしゃられ、純米酒は食中酒である事を前提に
お話をさせて頂きます。
豊かな「旨味」を持つ世界唯一の
お酒である純米酒にも関わらず、
主な日本酒 アルコール度数は、15~16度、
そして、冷酒の温度は10℃未満、
旨味を感じるレンジから外れ
世界でトップクラスの「旨味の相乗効果」を楽しめる和食
そこに更なる「純米酒の旨味」をプラスされると
世界中のグルメ達が魅了する
「Umamiのハーモニー」が完成する。
日本の誇るべき素晴らしい食文化を世界へ。
上原浩氏のお言葉が蘇る
「純米酒に割水をかけて、ぬる燗にして飲む。
こうして飲めば口当たりが軟らかくなり、
ふんわりとした旨味が広がり
酒に合うお料理の幅がうんと広がる。」
だから、
「酒は純米、燗ならなお良し。」
このフレーズが、本当の意味でご理解し、
実際に飲んで感動される方が
増えるといいな。
生酛一筋10年
料理人店主 おさむ